ソフトウェアローカリゼーションサービス
ソフトウェア産業 –––
成長著しく世界規模のマーケットに最も近い産業分野
様々な製造業、例えば20世紀に誕生し発展した自動車産業と比較しソフトウェア産業はまだ歴史が浅く、この十年でようやく黎明期から成長期に移行したと言えるでしょう。ソフトウェアは個人や企業など規模を問わず、また子供から大人や高齢者まで、そして世界中の様々な人が接する機会をもち、今後も人と接するフロントエンドとして、大きな成長の可能性を秘めています。
欧米各国や日本だけでなく、経済発展の途上にある新興国でも世界をリードする企業が出現しているのが特徴的です。
ソフトウェアにおいて必要な「現地化」
ソフトウェアを様々な国や地域の人に使いやすい形で提供するにあたり必要な実装がいわゆる「ローカライズ」です。日本語では「現地化」と訳されることもありますが、つまりユーザーが接する部分、UI(ユーザーインターフェース)をユーザーの言語で表すことで、ユーザーが臆することなくソフトウェアに接することができ、ユーザーが感じる操作の難度を軽減する役割を担っています。またローカライズは言語の置き換えだけではなく、状況によっては国や地域の法規やルール、通貨、習慣などに合わせてソフトウェアそのものの作り変えをも含む場合があります。
これらローカライズを施すことで、ユーザーのソフトウェア体験(ユーザーエクスペリエンス)が向上し、結果、ソフトウェアの価値が向上します。
ソフトウェアのローカライズは必要でしょうか?
もちろん必要です。ソフトウェアローカライズはユーザーがソフトウェアを利用するにあたっての障害を取り除く役割を担っています。どんなに素晴らしいソフトウェアを開発・提供しても、ユーザー一人一人にその利便性や価値が伝わらないのは大変悲しいことです。言語を問わず多くのユーザーに価値を届ける–––ソフトウェアローカライズはその最初の一歩であり、結果としてソフトウェアだけでなく、それを提供する企業の価値を高めることでしょう。
世界中のほとんどのソフトウェアはその対象を問わず、英語でUIを表記しているものが多いのが現状です。英語はグローバル言語であり、リリースの最初期段階では英語UIを用意するのは必然ではありますが、しかし人口比で言えば非英語圏の人口のほうが多いのも事実です。つまり対象となる潜在ユーザーの大多数の人々には、せっかくのソフトウェアの価値が十分に伝わらない恐れがあることに留意しなければなりません。
ローカライズの成功例の一つにはeコマースがあります。インターネットを利用した商品の閲覧や販売を行うにあたり、ネットでは(一部の例外的な国や地域を除き)あらゆる国や地域の人々を潜在的なお客様と見なすことが可能です。この例でも英語がグローバル言語として機能することは否定できませんが、ターゲットの国や地域のネイティブな言語で商品の説明をしたり購入に至る手続きができることで、商品購入のハードルは大きく下がり、結果、驚くべき効果を得ることができます。リピーターやファンになるユーザーも得ることができるでしょう。
ソフトウェアローカライズにおける課題
ソフトウェアのローカライズにはいくつかの課題があります。
例えば置き換える言語の質、つまり翻訳の質です。単に対象の国や地域の言語に置き換わってさえすれば事足りるわけではありません。言語の質はソフトウェア製品そのものの質であるかのようにユーザーに捉えられてしまう傾向があり、企業やブランドのイメージやソフトウェアへの信頼を損なう恐れがあります。
あるいは別の課題として、翻訳に伴う文の長さ(≒文字数)が相違することも解決を要します。原文言語ではちょうどよく収まっていたUIが、翻訳することでダイヤログからはみ出してしまう、といったことが生じ得ます。これを解決するには、予め原文だけで画面レイアウトを検討するのはなく、様々な言語で表示されることを念頭に画面のデザインを行わなければなりません。
最近のOSなどシステムはユニコードをサポートすることで、ローカライズに伴って従来生じやすかった「文字化け」発生は軽減されました。ただそれでも、ソフトウェアの設計や実装方法などにより今でも文字化け発生のリスクはゼロではありません。
ソフトウェアローカライズにはOSやその他ソフトウェアテクノロジーの歴史的経緯なども関係し、今でも独自のノウハウを要する場合があります。
これらの課題に適切に対処し、ローカライズを成功させることが重要です。
ソフトウェアローカライズのメリット
ソフトウェアローカライズを実施することによって得られるメリット
- 競合する他社・他製品に対する優位性の取得
- 製品がターゲット顧客に到達する可能性が向上
- 企業やブランドの価値、信頼、イメージの向上
- 市場への製品浸透力が向上
- 顧客の製品操作時の負担と操作ミスの軽減
フィデル・テクノロジーズのソフトウェアローカライズサービス
フィデル・テクノロジーズは、ソフトウェア開発受託に伴って発生した翻訳業務をきっかけに翻訳事業を開始しました。年々その規模を拡大し、その実績は20年以上。今では日本国内だけに留まらず、欧米やアジアの企業の様々な産業分野/様々な対象物を翻訳・ローカライズしています。言語ペアや対象分野・内容からベストな翻訳者・校閲者を起用し業務を遂行しています。
2020年には多言語ベンダーのGI Japan株式会社と合併し、多くのノウハウを共有することで、これまで以上にお客様が安心してお任せいただける翻訳・ローカライズサービスをご提供しています。
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